
ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは、同社のストリーミングサービス「Max」が今夏より「HBO Max」の名称に戻されることを明らかにしました。これは、前回のブランド変更からわずか2年後のことです。
HBO Maxが復活する理由
この劇的な方針転換は、WBDがストリーミング事業の採算性を約30億ドル改善し、業績が回復したと報告したタイミングで行われました。「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」や「ラスト・オブ・アス」などのヒット作を擁するこのプラットフォームは、過去1年間で2200万人の新規加入者を獲得しました。
「我々の成功は、機能するもの、すなわちHBO品質のストーリーテリング、最近の大ヒット作、そして傑出したオリジナル作品に焦点を当ててきたことから来ています」と同社は説明しました。「視聴者が真に求めるものを提供すべく、魅力の乏しいコンテンツカテゴリーからは撤退しました」
HBOブランドの力
数え切れないほどのストリーミングサービスが存在する中、HBOの名は、人々が喜んで対価を支払うプレミアムコンテンツを意味します。「今日の視聴者は、より多くのコンテンツを求めているのではなく、より良いコンテンツを要求しているのです」とWBDは強調しました。
「50年以上にわたり、HBOのように特徴的で高品質なエンターテインメントを一貫して提供し続けてきたブランドは他にありません。この信頼された名称を再度組み込むことで、競争の激しいストリーミング市場における我々のポジションを強化するでしょう」
「HBOは、メディア品質におけるゴールドスタンダードです。この象徴的なブランドを呼び戻すことは、我々の継続的な成長の糧となるでしょう」と、WBDのデイビッド・ザスラブCEOは述べました。
ストリーミング部門責任者のJBペレットは次のように付け加えました。「我々は、何か特別なものを作り出すことに集中しています。万人にすべてのものを提供しようとはしていません。我々のコンテンツは、単純に他とは一線を画しているのです」
この移行は、WBDが2026年までに世界の加入者数が1億5000万人を超えると予測する中で行われます。HBO/Maxコンテンツ責任者のケイシー・ブロイズは次のように指摘しました。「『HBO Max』という名称は、HBOの伝説的な基準、すなわち『対価を支払う価値がある』というレベルにまで達した今日の我々のプログラム編成を、より良く反映しています」